Be Withプロデュースの代表作＜バタフライ・エフェクト―THE BUTTERFLY EFFECT―＞のアナザーストーリィ朗読劇として上演した＜幸福の王子 The Happy Prince(2009年)＞を大幅に改定し、舞台版として新たな物語として作り上げた作品となります。
モルグの町にそびえる全寮制ギムナジウム（高等中学校）“リジイア”を舞台にしたゴシックミステリー。
初演の本作は「THE BUTTERFLY EFFECT」の10年前の設定。キャラクターも「THE BUTTERFLY EFFECT」にリンクしています。
ヴィンセントとデュパン（作中では名前のみ登場）、“刹羅”のワルディ―はリジイアの学生。幼馴染のヴィンセントとワルディーの関係性も描かれており、この物語でヴィンセントの霊能力（霊を感じたり、ゴーストを見たり話したりできる）も出てきます。ワルディ―の同僚であるジャックは“MORGUE・WEST”の警察官。彼の過去も明かされます。狂気の牧師・エドモンドはここではまだ見習い中であり、リジイアで生徒達に礼拝の説教をしています。彼の隠された真実の顔も少しだけ露見します。
「THE BUTTERFLY EFFECT」では“メギド”と言う酒場のマスターのチャールズは本作では悪霊ハンターとして登場、ジャックと出会い、ある事件に関わってきます。そして、本作「Blood Heaven～第七天国」のサビル＆グレイの結末が、Reading Cinema 「青い鳥 L'Oiseau bleu」にリンクしており、その中で、デュパンによってリジイアの出来事も語られています。

魔女伝説が息づく町・モルグ。
全寮制ギムナジウム“リジイア”に通うサビルのクラスにグレイと言う転校生がやってくる。彼はサビルに「君を迎えにきたよ」と告げるが、サビルは何も覚えていない。
彼らの住む寮は通称“ハウス”と呼ばれていて、その最上階の７階は「第七天国」と称され、そこで開かれるお茶会に招待されることが生徒達の憧れだった。
そんなある日、一人の生徒が行方不明になり、その死体がモレラの花が咲く森で発見される。次々と不可思議な事件が起こる学校内。その真実とはいったい…………。